<グループ構成>


冬の座間味にザトウクジラが来るのは、出産、子育て、交尾などの繁殖のためです。そのため、よく見れるグループ構成は、次のパターンが多いです。

1.母と子
 母クジラと子クジラの2頭。子クジラは、1年程で乳離れするといわれています。

2.母と子+エスコート
 母子クジラと、エスコートと呼ばれる雄クジラの3頭です。雄クジラは母子を守る傍ら、母クジラとの交尾のチャンスを狙っています。

3.ペア
 雄クジラと雌クジラのペア。安定した動きをしている事が多いが、怪しげな行動をしている時もある。

4.シンガー単独
 成熟した雄クジラは「ソング」と言われる唄を歌います。いくつかのフレーズで構成されており、数分から数十分続き、最後まで歌うとまた始めから同じように繰り返されます。シーズン中はほとんど同じソングで、次のシーズンになるとソングが変化しています。

5.単独
 性別不明。潜水時間、移動方向が一定していない時が多い。若いクジラの場合、ウォッチングボートに興味を示し、船の周りで遊んだりすることもあります。

6.メイティングポッド
 雌クジラを求めて複数の雄クジラが大バトルを繰り広げます。3頭から、多い時には10頭以上にもなる時があり、数日に及ぶ時もあります。アクションのほとんどをする事もあります。