座間味村長室へようこそ

基本情報

施政方針

2022/4/1

カテゴリー:

令和4年度 施政方針

1 はじめに

 本日、令和4年第1回座間味村議会定例会の開会にあたり、令和4年度の予算をはじめとする諸議案など、村政運営に対する私の基本的な考え方について申し述べる機会を賜り、お礼を申し上げます。

 平成21年6月に村民の皆様の負託を受け村長に就任し、昨年6月より4期目の村政運営のかじ取りをお任せいただきました。村民の皆様には改めて感謝申し上げるとともに、決意を新たに村政の発展のために取り組んで参る所存です。

 昨年は本村職員による公金横領が発覚し、行政に対する村民の皆様の信頼を失ったことに対し、この場を借りて改めてお詫びを申し上げます。職員研修の実施や公金取扱いマニュアルの作成、外部人材の登用の他、那覇事務所のアウトソーシングの検討等、再発防止及び信頼回復に向けて努めて参りますので、引き続き議員各位をはじめ皆様方のご理解ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 私は、村長に就任以来、行財政改革をはじめ、子育て支援や住民福祉の向上、観光を中心とする産業の振興等による定住促進を村政の柱に議員の皆様のご協力のもと取り組んで参りました。

 令和2年国勢調査結果では人口892人と平成27年の国勢調査結果と比較して22人の人口増となり、微増ではありますが施策展開により一定の成果が上がってきたものと認識しております。

 令和4年度においては、現在策定を進めている村政運営の基本となる「座間味村第五次総合計画」、昨年度策定した「第2期座間味村人口ビジョン・総合戦略」等の各種計画に基づき、各種施策に積極的に取り組み、引き続き新型コロナウイルス感染症対策を始めとした様々な行政課題の解決に向け、職員と共に村政発展に努めて参ります。

「村政運営の基本姿勢について」申し上げます。

 本村は島ちゃびの解消による「定住促進」、観光産業を中心とした「産業の活性化」、そして「行財政改革」を村政運営の柱としております。

 定住促進においては、一括交付金事業及びハード交付金事業等の活用にて多用途住宅、定住促進住宅の建築により一定の成果を見せておりますが、それでも今なお不足する住宅環境において沖縄振興特定事業推進費を活用した民間事業者との協働による新たな取組へ着手するとともに、農業や水産業の基盤を整えることで就労の機会を増やすことに加えて、子育て支援、住民福祉の向上に取り組み、定住促進につなげて参ります。

 産業の活性化に関しましては、コロナ禍で疲弊した産業の立て直しが急務であるとの認識のもと、国や県と連携し、切れ目のない公平感のある各種施策を展開して参ります。

 また、一次産業の活性化は、リーディング産業である観光産業とリンクすることでその需要も伸び活性化するとの基本的な考え方のもと、イノシシ対策をはじめ農業や水産業の基盤整備にも注力して参ります。

 観光産業に関する取組については、昨年DMOの認定を受けた座間味村観光協会や環境省と連携しながら国立公園にふさわしい施設整備を進めて行く一方、持続可能な観光地づくりに向けて自然環境や集落環境保全を取り入れた景観計画条例や平成30年度に策定した観光振興計画に基づいた各種施策に取り組んで参ります。

 各種施策の推進にあたっては、既存の補助事業の活用と併せて沖縄振興特別推進交付金事業等をしっかりと活用し、学校施設やリサイクルセンターの整備、平和の発信と後世へ史実継承のため戦跡整備事業についてもしっかりと取り組むなど座間味村の一層の発展につながる施策展開を図って参ります。

 更に国においてはデジタル手続法が施行され、行政手続の原則オンライン化が順次進められており、デジタル化の動きは急加速しております。

 本村においても、デジタルの優位性を最大限に活用し、住民サービスの向上や産業の振興を図ることで持続可能な自治体経営が行えるよう取り組んで参ります。

 また、新型コロナウイルス感染症対策については、アフターコロナを見据え昨年に引き続き、国、県等の方針を基に万全な感染対策に取り組んで参ります。令和4年度も引き続き住民の安心安全は基より、コロナ過においても教育の機会が失われないような環境づくりや疲弊した産業振興にも積極的に取り組むとともに、観光客の皆様も安心して迎え入れられる体制づくりに全力で対応して参ります。

 以上の基本姿勢に基づき調整した令和4年度当初予算は、特別会計を含め31億8千万円余りと予算規模が非常に大きくなっており、令和4度予算においてもその財源の確保に苦慮する厳しい予算編成となりました。全ての経費について、徹底した見直しを図り、無駄を排除するとともに、公正公平な税負担や収納対策の強化や法定外目的税「美ら島税」による財源の確保などにより行財政運営を行って参ります。

 また、本村の懸案事項である阿嘉島への駐在所の設置や港湾整備等についても引き続き国や県に支援を求めて参ります。

2 「主要施策の概要」について申し上げます。

第1に、「行政一般について」申し上げます。

 定住促進とあわせて安定的な人口の増加は行政サービスの維持や学校運営等にとって重要な要素であります。

 平成24年度から始まりました沖縄振興特別推進交付金(一括交付金)につきましては、令和4年度以降についても政府において閣議決定がなされたところですが、予算額が大幅に減少され、今後真に必要とする事業採択が必要となりました。引き続き島ちゃびの解消につながる各種事業の継続実施を始め、冬場の船賃低減化の実証実験等を盛り込み積極的に取り組んで参ります。

 行政運営においては行政職員の人材育成は進んできたものの、近年、新職員の採用が非常に厳しい状況を迎えていることから、令和4年度において新たに離島町村が合同で行う「沖縄県離島町村職員採用共同試験」へ参画し職員の確保に努めるとともに民間企業からの外部登用による人材確保を図り複雑化する住民サービスに対しきめ細やかに対応できるよう取り組んで参ります。

 また、村の財源の要となる税等の徴収率向上やふるさと納税を広く呼びかけ、財源の確保に努めて参りますが、コロナ禍の影響により令和4年度においても美ら島税をはじめ各種税の減収が想定され、基金の取り崩しなど厳しい財政運営になることも想定されることから、年度途中においても現予算のスクラップアンドビルドによる見直し作業を行い、コロナ禍における厳しい財政状況を全職員一丸となり乗り切るよう取り組んで参ります。

 更に、中長期財政計画を策定し、持続可能な座間味村の発展と誰一人取り残さない社会づくりの実現に取り組んでまいります。

第2に、「福祉サービスについて」申し上げます。

 福祉サービスにつきましては、昨年度スタートした「高齢者保健福祉計画」・「障害者福祉計画」に基づき、高齢者や障害者への福祉施策とあわせて、子育て支援等についても現計画に基づいた、「一人ひとりに寄り添い、必要に応じた福祉サービス」が提供できるよう、各種計画を着実に推進して参ります。

 高齢者支援につきましては、コロナ禍で高齢者の皆様の集まる機会等が減少してきておりますが、感染対策を徹底しながら認知症対策等、工夫した各種事業の実施、継続及び充実を図ることで、高齢者一人ひとりが、住み慣れた地域で尊厳を保ち、生き生きと自分らしく暮らすことができる環境づくりに取り組んで参ります。

 障害者支援につきましては、障害者・障害児施策の更なる推進を図るとともに、障害福祉サービスや医療費助成を継続して実施し、障害者・障害児が安心して家庭や地域で暮らすことができる環境づくりに取り組んで参ります。

 これらの施策を実現するため、本村では、重度心身障害者の方に対する医療費助成や専門性の高い治療や福祉サービスを受ける為、島外への通院等が必要な方に対し船舶運賃及び宿泊費の一部を助成する事業等を引き続き実施して参ります。

 令和4年度も村社会福祉協議会や各診療所、座間味偕生園及びサテライト阿嘉と連携を図りながら、より質の高い幅広い福祉サービスが住民の皆様に提供できるよう、福祉施策の充実・拡充に引き続き取り組んで参ります。

 子育て支援につきましては、妊娠期から子育て期にわたる切れ目のない支援の充実を図るために、妊娠・出産・子育てに関する相談に応じ包括的な支援を行って参ります。

 親と子の健康支援を始めとする各種事業の継続実施と、将来を担う子どもたちの特性に合わせた療育相談の実施については、村教育委員会と緊密に連携し家庭支援の充実を図ります。

 令和3年度はコロナ渦の中、小児定期予防接種や乳幼児健診につきましては、感染症予防対策をしっかりと講じながら実施して参りました。令和4年度も感染症予防対策を徹底し、各種予防接種や乳幼児健診を実施して参ります。

 また、妊産婦健診にかかる船賃及び宿泊費の補助や産後ケアを目的として令和2年度から導入した、妊産婦健康診査2回分にかかる費用を助成する妊産婦健康診査事業、出産助成金の支給、中学3年生までのこども医療費の現物給付など引き続き支援を行って参ります。

 保育事業につきましては、阿嘉島、座間味島の子育て支援員の方々や村内民間保育所と連携を図り子育て世帯の支援を行って参ります。

第3に、「保健・医療について」申し上げます。

 保健・医療については、「村民の健康づくり」のため、医療・保健・福祉の連携強化を図り、特定健診並びに各種がん検診の受診率の向上に努め生活習慣病予防対策に取り組むとともに、その他、感染症の予防接種につきましても医療機関と連携し、接種率の向上に努めて参ります。特に新型コロナウイルスに係るワクチン接種については、年度内に3回の接種を行うなど短い期間で多くの関係者の協力を得て対象村民の約7割近くが接種することができました。新型コロナウイルス感染症の終息は未知でありますが、引き続き国・県の方針のもと予防対策にしっかり取り組み村民が安心できる環境づくりに努めて参ります。

 国民健康保険事業につきましては、財政運営の主体が沖縄県になり5年目になります。今後も県と連携しながら制度の円滑な運営が行えるよう適切に対応して参ります。

 また、国民健康保険事業につきましては医療費負担が年々増加の一途をたどっていることから事業の適正化・健全化を図るため「第2期座間味村国民健康保険データヘルス計画」に基づく生活習慣病対策及び特定保健指導、特に糖尿病等の重症化予防の強化に取り組んで参ります。

 後期高齢者医療事業に関しても、被保険者の健康づくりの支援を行い、医療費の適正化と収納率の向上により財政の健全化に努めて参ります。

第4に、「産業の振興について」申し上げます。

 観光産業については平成26年度の国立公園指定以降順調に伸びていた観光入域客数は新型コロナウイルス感染症の影響により急激に減少し、世界的規模で経済が低迷している中、本村においても観光産業は大打撃を受けております。WITHコロナ・AFTERコロナを見据え、感染症対策をしながら観光を満喫して頂けるような施策を実施し、安心安全な観光地を目指します。また、既存のイベントについても、これまで以上に感染症対策を十分に実施し、令和3年度に完成しました屋外ステージを活用し、イベントを開催致します。その他にも、安心安全な観光をテーマとするPR素材制作やクルーズ船の誘致、姉妹村である嬬恋村とタイアップした誘客イベント等、村観光協会を軸に各種団体との連携を密にしながらコロナ禍以前の活気ある観光の回復に繋がる施策を実施して参ります。

 また、村商工会とも連携し、新型コロナウイルス感染症拡大による影響を受けている村内事業者に対し、経済支援を引き続き行うとともに、観光業復活の一助となる特産品開発への助成等、座間味村の新たな魅力の掘り起しに取り組んで参ります。

 令和4年度におきましても本村観光産業の核となる観光協会の基盤強化に向けて、引き続き問題・課題などの解決に繋がる定期的な議論を行って参ります。

 農業につきましては、令和3年度から4年度にかけ、5年ごとに実施しております農業振興地域の整備計画見直し作業をおこなってまいります。令和3年度は、基礎調査を実施し住民説明会を行う予定でしたが、新型コロナウィルス感染症拡大抑止の観点から住民説明会を実施できなかったことから感染状況を踏まえ、令和4年度早期に住民説明会を実施し理解を得ながら、基礎調査を基に実施計画の策定をおこなって参ります。

 また、基礎調査において実施した農地所有者を対象とした農地利用に係るアンケートの意見も踏まえ、農地利用の状況を把握するとともに、遊休農地解消に取り組んで参ります。あわせて農業委員会による新規就農への支援活動や積極的なアドバイス、営農計画の策定など、農業の振興に向けた仕組み作りを確立し農業の振興を図って参ります。

 近年問題となっている外来イノシシについては、令和3年度に引き続き、沖縄県の「指定管理鳥獣捕獲等事業」を活用しながら本村の「有害鳥獣対策事業」を推進することで農作物被害対策を行うとともに、村内からの根絶を目標として事業を進めて参ります。また、村内での捕獲体制を確立するために、捕獲従事者の育成に取り組んで参ります。捕獲には高度な技術を要するため、有識者を招いた講習会や県外での講習会への派遣を検討致します。

 水産業におきましては、座間味村漁業協同組合と連携し、漁獲物の付加価値向上を図り、ブランド化と安定した需要確保の観点から、ふるさと納税の返礼品としての活用も視野に入れ、特産品開発支援や漁業用餌等の貨物運賃補助を引き続き行い、更なる水産業の発展に努めて参ります。

 阿嘉島のサンゴ種苗生産センターにつきましては、現在、施設が利用されていないことから、今後、当施設の利活用についての議論を深め、産業と雇用の創出につながる仕組みを検討して参ります。

 これらの施策展開により、村民へ新鮮な農水産物の安定供給ができる仕組みを構築し、第一次産業の魅力向上と農水産業全体の活性化につなげていく所存です。

 林業につきましては、令和4年度も引き続き造林事業による除伐、施肥下草刈を実施し、引き続き適正な森林の保全を図って参ります。

第5に、「施設やインフラ整備について」申し上げます。

 これまで船舶利用者の要望の多かった座間味港の係留箇所及びゲストバース整備に向けて住民の合意形成を図り、沖縄県の事業化に向けて調整を進めて参ります。

 阿嘉漁港整備につきましては、令和3年度に沖縄県の事業にて老朽化した第2防波堤の一部を撤去・解体し、新たな消波ブロックを設置する改良工事が行われました。今後も阿嘉漁港内の安全性をより向上させるため、引き続き沖縄県と協議を行って参ります。

 河川の管理については、令和3年6月に大雨による道路の冠水や住宅の浸水被害が発生いたしました。過去にも同様の事例があったことや、近年、頻発する大雨の増加、台風の大型化による集中豪雨が懸念されることから、住民の安心安全な生活を確保するため沖縄県へ内川2級河川上流部の整備の要望を既に行っております。早急に着手していただくよう引き続き要請して参ります。

 道路整備につきましては令和2年度に村内7つの橋について橋梁長寿命化点検調査を行った結果、慶留間橋の老朽化が指摘されました。慶留間橋については昨年度、県道に認定されていることから県へ早急な対策を要望して参ります。

 また、古道の整備として行う阿嘉地区観光道路整備事業につきましては、希少野生動物であるケラマトカゲモドキの発見や国立公園事業執行協議に時間を要したことから、繰越事業となりましたが共存できる設計変更が完了しておりますので、令和4年10月には供用開始できるよう整備を進めて参ります。

 また、村道慶留間阿嘉線・村道慶留間里原線の県道格上げにつきましては、令和3年4月に県道慶良間空港阿嘉線とし県道認定されております。現在、沖縄県で区域の変更手続きを行っており、手続き完了後はすべての管理を沖縄県で行うこととなります。県道に移管されたことにより今後の維持管理や災害等での財政負担の軽減が見込まれます。

 集落内の道路については、多くの要望がありますが、財政状況を踏まえ、補修計画に沿って補修工事を実施して参ります。

 座間味島のイビヌメー前の公園整備につきましては、令和3年度に2度工事入札を行いましが、不調・不落となり繰り越し事業となり契約に至りませんでしたが、隣接する環境省の「青のゆくる館」と一連の施設として、観光客や村民が内海や港の光景を眺めながら憩える緑地公園の早期完成に努めて参ります。また、シャワー施設やトイレ、バスの発着地点を併設し安全性や利便性の向上を図ります。

 公共交通におきましては、令和4年度よりバス事業の民営化、並びに阿嘉、慶留間の運行実施に向けて令和3年度に協議を行ってまいりましたが実現に至りませんでした。令和4度以降も引き続き協議を重ねて参ります。

 村内航路みつしまにおきましては、村民間の交流や観光振興に資することを目的に、夜間運航の検討等更なる利便性の向上に努めてまいります。

第6に、「住宅環境整備について」申し上げます。

 住宅環境の整備につきましては、内閣府の離島活性化予算を活用し、令和2年度において座間味島及び阿嘉島に定住促進住宅を整備し、令和3年度にて全世帯の入居も決定し一定の成果を収めております。公営住宅につきましては、老朽化に伴う修繕に多額の費用を要しており計画的に修繕を行うことでより快適な住居空間の確保に努めるとともに、新たな公営住宅建設につきましては入居希望者の状況調査等を行い必要に応じて検討していきます。

 その他、住宅の困窮状況等の実態を調査し、公営住宅や定住促進住宅の入居条件に合わない住宅困窮世帯の為に官民一体となった新たな制度設計の創設を含め住環境整備についても関係機関とも調整を図り取り組んで参ります。

第7に、「廃棄物及び環境への取組について」申し上げます。

 廃棄物処理につきましては、座間味島の溶融炉施設の解体跡地に資源化施設のリサイクルセンターを整備いたします。本事業は大型工事のため、債務負担行為による年度をまたぐ事業発注となり、令和3年度に終えた実施設計に基づき令和4年度中に工事を完了し、令和5年4月供用開始に向け取り組んで参ります。

 可燃ごみにつきましては、引き続き那覇市・南風原町環境施設組合の協力のもと委託処理を行いますが、不燃ごみ、資源ゴミの一部については、県内での受入れ処理が厳しい状況が続いており、処理ルートの確立に努め、島内にゴミを貯めない仕組みを構築してまいります。

 また、毎年実施している海岸漂着物対策事業につきましては、令和4年度も継続実施し住民及び子供たちへの「環境教育」も引き続き実施して参ります。

 昨年の夏におきた小笠原諸島海底噴火による、軽石が本村にも漂着しております。主要海岸やビーチに漂着した軽石については、令和4年4月より沖縄県による除去作業が実施される予定となっております。その他の海岸については、沖縄県と協議を行いながら海岸漂着物対策事業を活用し、村で撤去を行います。最終処分については沖縄県の指示の下、村外へ搬出処理を行う計画となっております。

 令和3年度において幾つかの不法投棄を確認しております。国立公園にふさわしい美ら島づくりには不法投棄対策の取り組みが必要と考えており、令和4年度は実態把握を行い、関係機関との連携及び広報誌等での周知呼びかけを図って参ります。

 なお、これ迄苦情が多く寄せられています飼い主のいない猫対策について関係機関の協力を得て、新たな取組みを検討・構築して参ります。

第8に、「簡易水道事業について」申し上げます。

 水道事業については、沖縄県企業局を主とした水道広域化事業において阿嘉・慶留間島で海水淡水化施設が令和3年3月末から運用を開始しており、これまで以上に安心安全で安定した水道供給ができるようになりました。

 座間味島におきましても1日も早く安心安全な水を安定供給できるよう、浄水場の早期建設・供用開始に向け引き続き沖縄県企業局に対して強く要望して参ります。

 管路の布設替えについては、令和4年度は座間味地区及び慶留間地区の管路更新工事を行います。

 簡易水道事業経営安定化の財源となる水道料金現年分、過年度未収金分の徴収についても引き続き強化を図って参ります。

第9に、「下水道事業について」申し上げます。

 下水道事業においてはストックマネジメント計画の取り組みを令和元年度より実施しております。令和4年度は引き続き阿佐地区の機器改築更新を行います。阿嘉・慶留間地区の集落排水においては、昨年度に引き続き沖縄県で進めております汚水処理事業の広域化を視野にいれ管理運営について検討を行っているところです。また、阿嘉地区にあります漁業集落排水処理場においては、施設内の機械の一部老朽化に伴い整備を行って参ります。引き続き安定的に処理できるよう日頃の点検等適切な施設管理を行います。

 接続率の向上に関してもすべての地区において啓蒙活動を行うとともに、下水道事業経営安定化の財源となる使用料の徴収に関しても強化を図って参ります。

 また、地方公営企業法の適用、財政状況を明確化させることを目的とした公営企業会計方式の導入に向け引き続き取り組んで参ります。

第10に、「航路事業について」申し上げます。

 航路事業につきましても、新型コロナウイルス感染症の影響により令和2年度に引き続き令和3年度におきましても旅客数等の落ち込みによる歳入の激減より、経営面において大変厳しい一年となりました。

 そのような状況下にも関わらず、令和3年9月に元那覇出張所所長による公金横領が判明し、本村の行政に対する村民の皆様の信頼を損ねたことを深くお詫び申し上げます。今後、信頼の回復と再発防止に努めてまいります。再発防止策といたしまして、担当課においては発券システムの改修を早急に行い、システムのID管理や、現金取り扱いを必要最低限にするため電子決済を導入致しました。また、3月に策定しました公金取り扱いマニュアルの遵守、定期的な人事異動や那覇出張所長と課長を一定期間交替するなど、内部のチェック業務も強化するとともに、将来的には発券業務のアウトソーシングも視野に入れ再発防止に努めてまいります。

 このような大変厳しい状況下ではありましたが、令和2年12月に着工した新造船が、昨年11月に当初の予定通り就航することができました。

 新造船はこれまでの高速船より村民・観光客の皆様の更なる利便性向上に寄与できるものと確信しております。その一方でリース料金の支払い開始と併せて新型コロナウイル感染症や社会情勢の影響により今後も収益が左右されることが想定されることから、航路事業の経営安定化を図るため、中長期的な経営計画を立て、貨物運賃等の徴収強化とあわせて経費削減を行って参ります。

 また、観光客の入域の通年平準化を目標に新たな事業といたしまして、観光客向けに冬季船舶運賃低減化実証実験を取り入れ閑散期の誘客に取り組んで参ります。

 令和4年度も航路事業更なるサービスの向上に努めるとともに、航海安全を第一に、感染症対策の徹底、村観光協会や他の組織との連携を図り利用者の増加につながる取組を行って参ります。

第11に、「教育について」申し上げます。

 国際化・情報化が進展する変動の激しい21世紀を力強くたくましく生き抜くため「知・特・体」の調和により「生きる力」を育み幼児児童生徒一人ひとりに確かな学力を身に付ける取組を推進します。

 先ず学校教育については、座間味村学力向上推進プロジェクトⅡの主要施策を基本とし、具体的な方策を立て総合的な取組を実施します。主要施策の「3つの視点」に基づき「授業の質的改善と学校改善」の取組を推進し、児童生徒が自立し多様な未来を思い描けるよう引き続き取り組んで参ります。

 これまで、各校において授業の見直し改善等に取り組んできた結果、本村の児童生徒の学力は着実に伸びており全国学力・学習状況調査結果においては、小中共に対象教科で全国トップクラスの結果を出しています。

 今後も、この結果を維持し、さらなる向上を目指して引き続き授業改善等に取り組んでいくとともに、将来に夢を持ち主体的に学べる児童生徒を育成できるよう各学校の特色を生かした取組を支援して参ります。

 また、デジタル教科書やタブレット等のICT機器を積極的に活用し学習意欲及び学力向上を図ります。併せて「GIGAスクール構想」を計画的に実施し、引き続き学力向上に資するICT環境の充実に努めて参ります。

 また、外国人指導助手(ALT)の配置や、新型コロナの影響により2年連続で中止となっています海外ホームステイ事業、嬬恋村交流事業については実施を予定しており、児童生徒の視野を広めるとともに将来の座間味村を担う人材育成に取り組んでまいります。

 また、村出身の高校生を対象とした、年4回の船舶運賃を補助する村の事業と、国・県の補助金を活用した離島高校生支援事業の継続、小中学生の各種大会派遣費についても継続して助成を行い、保護者の負担軽減と併せて児童生徒の学習意欲を高める環境づくりに努めて参ります。

 更に住民課と協同で実施する療育相談支援については、専門相談員を委託配置し、定期的に相談事業を行うことで、支援を必要とする児童生徒への切れ目ない支援を実施し、その家族が安心して学校生活を送れるよう環境づくりに努めて参ります。

 学校給食につきましては、学校給食共同調理場が、建築から39年経過し、老朽化による施設及び設備の更新時期を迎えている状況にあります。昨今、建築費が高騰する状況にあることから民間事業者を活用し、学校給食、保育所の給食、高齢者配食等、食育機能のある多機能施設の整備を検討して参ります。

 また併せて、老朽化した調理機器等の段階的な更新を行い食の安全確保を図るとともに、衛生管理の徹底と地域食材を活かした旬の味覚を提供し、地域食文化の継承と、幼児児童生徒の健全な食生活の実践「食育」を目指してまいります。

 幼稚園教育につきましては、引き続き「3年保育」を行うとともに、「預かり保育事業」の充実を図って参ります。

 学校施設整備については、昨年末に阿嘉小中学校舎改築工事が着手され今年10月頃の竣工を待つばかりとなりました。工事期間中、幼児児童生徒の安全に充分配慮した対応をして参ります。

 社会教育に関しては、地域のニ-ズに応える生涯学習の普及・拡大、村民の健康保持・交流促進等のため、社会体育の充実に取り組んで参ります。また、昔ながらの伝統文化の普及・継承のため地域人材を活用した伝統文化体験事業にも取り組んで参ります。

 文化財保護事業については、国指定重要文化財高良家を核とし、各地域に点在している文化財の保護や、利活用に積極的に取り組み、学習教材や観光資源として活用されるよう努めて参ります。

 また、国指定重要文化財高良家につきましては、火災の際に迅速に対応するため、令和3年度においてスプリンクラ-等の防火設備の整備を行いました。今後、適正な維持管理を行って参ります。

 一括交付金を活用した座間味村戦跡及び祈念碑等環境整備事業については、先の沖縄戦を後世に伝えるため、座間味村内に残存する戦跡等を拠点とした平和学習の推進を図って参ります。

 地域に根ざし、地域の特性を活かした教育活動を通し「村づくりは人づくりから」「地域の子は地域で育てる」を基本理念に、引き続き地域の皆様のご協力をいただきながら、より良い教育環境づくりに取り組んで参ります。

 

 以上、令和4年度の主要施策を申し上げました。

 これらの施策をより的確かつ効果的に展開できるよう、 

 令和4年度当初予算については、

 一般会計において、19億1,621万3千円

 特別会計において、12億7,275万1千円

 総額は、31億8,896万4千円となっております。

 終わりに、村議会をはじめ、村民の皆様のご理解とご協力を心からお願い申し上げ、私の令和4年度の施政方針といたします。

 

 令和4年3月8日

 座間味村長 宮 里  哲

 

 村民の皆さま、並びに本村でお正月を迎えられた皆さま、あけましておめでとうございます。

 座間味村長の宮里哲でございます。

 令和四年の新春を迎えるにあたり、ご挨拶を申し上げます。

 まず、新型コロナウイルス感染症については、令和3年5月から9月までの約5ヶ月に渡り、沖縄県に緊急事態宣言が発令され、時短要請や不要不急の外出自粛等、一昨年に引き続き新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けた年となりました。

 世界中で新たな変異株が流行傾向にあり、まだまだ予断は許されない状況となっておりますが、本村においては、出来るだけ早い時期に3回目のワクチン接種が実施できるよう現在準備を進めているところであり、村民の皆さまが安心して生活が出来る、観光客の皆さまが安心して訪れることが出来る環境づくりに引き続き取り組んでまいります。

 コロナ禍にあっても昨年は嬉しい出来事もありました。

 一つ目は、5月に開催された東京オリンピック聖火リレーです。感染症の影響を受け、日本全体で規模が縮小される中、本村においては古座間味ビーチにてサバニを用いた聖火リレーを無事に開催することができ、後世へと残る貴重な出来事となりました。

 二つ目は、11月1日に新高速船「クイーンざまみ」が就航したことです。クイーンざまみ3に代わり、これから住民の皆さまや観光客の皆さまの夢や希望を乗せ、いつまでも愛される船となるよう、安全運航とサービス向上に引き続き努めてまいります。

 さて、今年は沖縄にとって新たなスタートの年となります。1972年の本土復帰後50年が経過し、現行の沖縄振興特別措置法が3月末で期限を迎えることから、新たな沖縄振興計画の策定並びに新法の整備に向けた議論が現在最終局面を迎えております。新たな沖縄振興計画のもと、座間味村の更なる高みを目指して、職員一同、引き続き尽力してまいります。

 令和4年は明るい年となるよう、アフターコロナを見据えた行財政運営にも積極的に取り組んでまいりますので、皆さまのご理解ご協力を賜りますようお願い申し上げますとともに、一日も早く本村に平穏な日常が訪れるよう、村一丸となって手を取り合って頑張ってまいりましょう。

 超高齢化社会の到来や新型コロナウイルス感染症など、目まぐるしく変化していく厳しい社会情勢ではありますが、私は子供からご高齢者の皆さま、すべての村民の皆さまにやさしい村づくりとあわせて、事業を受け継ぐ人や、起業したい人が夢を持てる地域づくりにもこれからも積極果敢にそして粉骨砕身取り組んでまいります。

 皆さまにとりまして、新しい年が幸多き年でありますよう心からお祈り申し上げ、新年のご挨拶といたします。

 令和4年1月1日 座間味村長 宮里 哲

 

 

 

 

プロフィール

2013/1/17

カテゴリー:

2504soncyo.jpg

宮里 哲 みやざと さとる

生年月日 昭和42年8月22日生
座間味村出身

【学 歴】
座間味中学校 卒業
沖縄県立小禄高等学校 卒業
第一経済大学経済学部経営学科 卒業

【役 職】

沖縄県町村会副会長               南部市町村会会長
沖縄県離島振興協議会会長    沖縄県過疎地域振興協議会会長
南部振興会理事長        南部離島町村長議長連絡協議会会長
全国観光地所在町村協議会理事  県市町村共済組合理事・組合会議員
県自治会館管理組合監事     那覇ロータリークラブ名誉会員
 

【職 歴】
平成 6年7月  座間味村役場採用
平成15年4月  沖縄県庁へ出向
平成18年4月  総務課 係長
平成19年4月  総務・企画課 係長
平成21年4月  産業振興課 係長
平成21年4月8日  座間味村役場 退職
平成21年6月1日  座間味村長就任

平成25年6月1日  座間味村長再任

平成29年6月1日  座間味村長三期目再任

令和3年6月1日 座間味村長四期目再任

妻と二女一男

【趣 味】
農業、マリンレジャー